看護師が起業するときの創業計画書の書き方のコツ

起業準備

こんにちは、ナースらびです!

融資を希望される際、提出する書類の中で一番大事なのが『創業計画書』です。

金融機関はこの計画書を参考にして審査をされます。

審査が通りやすくなるために充実した計画書を作成する必要があります。

今回は『創業計画書』の書き方についてお話します。

創業計画書とは

『創業計画書』とは、起業する際にこれからどのようなビジネスを始めようとしているのかについて計画をまとめた書類です。

「事業の内容」「収入の見込み」「雇用する従業員の人数」「必要な設備」「自己資金」などについて詳細を記載する書類です。

これをしっかり書き込んで融資の交渉にのぞみましょう。

日本政策金融公庫のホームページからダウンロードできます。

エクセル版もあるので、入力してから印刷すると便利です。

創業計画書の実際の書き方

創業の動機

一番最初にあるのが「創業の動機」です。

ここで起業に対してどのくらい真剣か、情熱があるかをチェックされます。

融資担当者の印象が良くなるような書き方が重要です。

例えば、動機の中に

人間関係に疲れ、退職を決めた時に、一人で出来る仕事を考えて起業を決意しました。

などマイナスイメージの内容を書いてしまわないようにしましょう。

看護師として長年働いてきた中で、皮膚科での経験が一番長くその中でも足のトラブルを抱えている人が多いことに気づきました。

フットケアについて学ぶと足の健康は全身の健康につながり、将来介護の必要性が減少することが分かりました。

定期的なケアを行うことで、お客様や家族の方が少しでも楽に笑顔で過ごしていただける助けになりたいとフットケアのサロンを開業することを決めました。

普段のケアは私のサロンに来ていただき、炎症や出血など医療的な処置が必要な場合は病院に受診していただくなど安心して通っていただけるようなシステム作りをしていきます。

このように、前向きで現実的な意思を伝えられるような文章作りを目指しましょう。

経営者の略歴等

次は経営者の略歴について記載します。

ここでは大学や専門学校を卒業後にどんな企業で働いてきたか、取得した資格や知的財産について書きます。

意外と重視される項目なので、起業に関わる職歴などはしっかりと記載しアピールしましょう。

実績や豊富な経験は融資をスムーズに審査してもらう判断材料になります。

取扱商品・サービス

ここではビジネスで取り扱う商品やサービス、セールスポイント、販売ターゲット、競合について記載します。

ビジネスについて分かってもらう大事な項目なので、できるだけ具体的に分かりやすく記載するようにしましょう。

セールスポイントは自分の強みを伝え、他と差別化を図るために重要なアピールの場です。

なぜそのサービスを選んだのか存分にアピールし、「このビジネスは成功しそうだ」と思わせるような強みが存分に出た文章を書いてください。

サービスの内容は競合に埋もれてしまいそうなものだと、ビジネスがうまくいかないと判断される恐れがあります。

専門用語も使いたくなる気持ちは分かりますが、担当者は専門家ではないため誰もが分かりやすい言葉で記載することを心がけてください。

取引先・取引関係等

取引先が決めっていれば記載しましょう。

決まっている方が準備に力を入れていることが伝わり好印象です。

従業員

創業するにあたって、3ヶ月以上継続雇用を予定している従業員について記載していきましょう。

特に融資の判断材料にはなりにくい項目ですが、雇用の創出が融資の条件とされている制度を利用する場合には、必ず従業員を雇う必要があることだけ記載しておきましょう。

お借入れの状況

個人での借り入れについて記載する項目です。

住宅やカーローンなどの残高や年間返済額について記載します。

もちろん返済額が少ない方がいいと思いますが、印象を良くしようとして嘘を書くことはやめてください。

本当は借金があるのに正直に記載しないと、担当者からの信用を失ってしまう可能性があります。

必要な資金と調達方法

ビジネスを始めるにあたり必要な資金や準備できる自己資金について具体的に記載します。

資金がすぐに底が見えてしまうような計画なら、ビジネスが失敗する可能性があると判断される可能性があります。

そのため、融資を受けるにあたってとても重要な項目だと言えます。

「資金計画と調達方法」の項目を書く際にはまず見積書などを準備しましょう。

物件を借りる場合には、物件の写真や具体的な金額が掲載されているものを添付しましょう。

上記を準備することで必要な資金についての具体的な根拠が示せます。

自己資金については全体の30%程度あることが望ましいと言われています。

自己資金については本当にそれだけあることを証明するために、通帳のコピーなどを添付するようにしましょう。

事業の見通し

ビジネスを始めてからどれくらい利益が見込めるか、見通しを記載しましょう。

利益がないと返済できないと判断されるため重要な項目となります。

事業が始まらないと正直利益なんて分かりませんが、あくまで利益の「予測」として、なるべく数字の元となる根拠を示すようにしてください。

この時、あまりにも現実離れしたり楽観的な数字は印象が悪くなるので書かないようにしましょう。

まとめ

創業計画書は、理想のビジネスを始めるためにとても大事な書類です。

融資を受けることもそうですが、自分が起業したらどうなるかが具体的に分かる材料にもなります。

添付書類も合わせてしっかりと準備をし、自信を持って担当者の方にプレゼンが出来るように作りこみましょう。

看護師の方が楽しく起業できるよう応援しています。

ではまた(^^♪

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